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初日の手術特徴

初日の手術

初日動物病院では、やさしい手術・丁寧な姿勢・確かな専門性を大切にし、 術前・術中・術後のすべての過程で細やかなケアを行っています。 ペットと飼い主様の双方が、安心して手術に臨める環境づくりを心がけています。

ペットに最もやさしい手術を

手術の種類にかかわらず、初日動物病院では 安全で安心できる手術を行うため、患者一頭一頭の状態に合わせた最適な手術計画を立てています。 手術の安全性を確保することはもちろん、 十分な疼痛管理を行い、ペットの負担をできる限り軽減することを大切にしています。


手術の安全性について

動物の手術では、一般的に全身麻酔が必要となります。 麻酔下での手術においては、安全性が最も重要なポイントです。 しかし現代の獣医療においても、 「100%安全な麻酔」 は存在しないと言われています。文献によると、健康な犬では 約0.05%(2,000頭に1頭)、健康な猫では 約0.1%(1,000頭に1頭)の割合で、麻酔に関連した事故が報告されています。(David et al., 2008 / 日本酪農学園大学, 2014)

当院では、この麻酔リスクを可能な限り低減するため、当院では、この麻酔リスクを可能な限り低減するため、さらに、複数の鎮痛薬・鎮静薬を組み合わせる マルチモーダル(多角的)鎮痛 を採用し、それぞれの麻酔薬の使用量を減らすことで、より安全で、身体への負担が最小限となる麻酔管理を実現しています。


手術時における痛みの反応

動物も手術中の痛みによって、さまざまな有害な生理反応を示すことがあります。 初日動物醫院では、患者一頭一頭の状態や疾患に合わせて、最適な疼痛管理(ペインコントロール) を行っています。

心臓への負担増加

交感神経の亢進
心拍数の増加
血圧上昇・血管収縮

創傷治癒の遅延

体内のタンパク質分解反応の亢進

血栓症のリスク増加

血液凝固反応の亢進

全身性の不良反応

元気・食欲の低下
低体温

これらの痛みによる生理反応は、手術リスクの上昇につながる可能性があります。 当院では、最新の動物疼痛管理モデルを導入し、 痛みによって生じる有害な反応を可能な限り最小限に抑えるよう努めています。 また、動物が感じる不安や恐怖をできるだけ軽減し、安心して手術に臨める環境を整えています。

術前検査

麻酔・手術中のリスクを排除するために必要なプロセス

  • さまざまな要素を慎重に考慮する必要があります。麻酔・手術中のリスクを排除するために必要なプロセス
  • 当院では、手術前に必ず以下の検査を行っています:身体検査(問診・視診・触診・聴診)、血液検査、胸部X線検査。さらに、ペットの年齢や健康状態に応じて、追加の精密検査が必要となる場合もあります。
  • 当院では、手術前に必ず以下の検査を行っています:身体検査(問診・視診・触診・聴診)、血液検査、胸部X線検査。さらに、ペットの年齢や健康状態に応じて、追加の精密検査が必要となる場合もあります。
術前準備

より安全に手術を行うために

  • 一般的な手術前の準備には、静脈点滴の確保、感染予防のための抗生物質、鎮痛薬の投与 などが含まれます。
  • 麻酔管理においては、呼吸と循環の安定が非常に重要であり、 そのため 確実な静脈ルートの確保は不可欠 です。 多くの手術では、事前に静脈留置針を装着し、輸液療法を開始します。
  • また、手術中の不良反応を軽減するため、 術前に全身性抗生物質および鎮痛薬を投与し、 より安全で安定した手術環境を整えています。
麻酔維持

人医療と同レベルの安全性を持つ吸入麻酔を使用

  • 当院では手術時、人の医療現場で広く使用されている安全性の高い吸入麻酔を基本として採用しています。
  • 患者の状態に応じて、必要に応じて鎮痛薬を追加投与し、術中も途切れない疼痛管理を行います。
  • 適切な疼痛管理を行うことで、手術中の不良反応を抑えるだけでなく、 麻酔薬の使用量を減らし、身体への負担を軽減することができます。
  • 麻酔中は、目視で確認できる心拍・呼吸・神経反射・粘膜の色・瞳孔の状態だけでなく、 高精度の動物用生体モニターを使用し、心電図(ECG)、血圧、血中酸素飽和度(SpO₂)、呼気中二酸化炭素濃度(EtCO₂)、などの指標を正確に監視しています。これらを総合的に管理することで、より安全で安心できる麻酔管理を実現しています。
麻酔導入

気管挿管前の準備

  • 麻酔導入時には、患者の不安を軽減し、 麻酔によって起こり得る循環器系の不良反応を抑えるため、事前に鎮静薬・鎮痛薬など複数の薬剤を投与します。 薬剤の効果が十分に現れたことを確認したうえで、麻酔導入を行います。
  • 麻酔は呼吸機能に影響を及ぼす可能性があるため、 患者が浅い麻酔状態に入ったことを確認した後、気管内挿管を行い、 麻酔中の呼吸管理と安全性を確保します。
手術の実施

安心・安全を重視したチーム手術

  • 手術は執刀医だけでなく、複数名の助手や獣医師がチームとして参加し、安全性の高い、質の高い手術を実現しています。
  • 麻酔下であっても、動物の身体は痛みに対して反応し続けることがあり、 これが術中・術後の不良反応につながる可能性があります。 そのため初日動物醫院では、 目に見えないこの**「痛み」 に対する積極的なケア**を重視し、 手術の負担を可能な限り軽減することに取り組んでいます。
覚醒

安定した状態で覚醒します

  • 手術が終了し、麻酔の効果が薄れてくると、 動物はゆっくりと覚醒していきます。
  • 麻酔が切れ始めるタイミングでは、 痛みが徐々に戻ってくることに加え、 見慣れない環境による不安や緊張が強くなることがあります。
  • そのため、動物が不安から鳴いたり、落ち着かなくなったりすることも珍しくありません。 初日動物病院では、こうした不安や痛みを少しでも軽減するため、状況に応じて鎮痛薬や鎮静薬を適切に調整し、 できる限り穏やかで安定した覚醒が得られるよう配慮しています。
術後管理

丁寧なケアで、できるだけ早い退院を目指して

  • 手術が終わった後でも、体内には炎症反応や血流の変化など、 さまざまな生理的変化がしばらく続きます。
  • こうした反応を最小限に抑えるため、 手術後の入院期間中も、当院では細やかな観察とケアを続け、 動物たちができるだけ早く回復し、退院できるよう努めています。